ツェルニー:ベル・カント・コンチェルタンテ

ピアノと管弦楽のための技巧的変奏曲集
(タック/イギリス室内管/ボニング)

573254
レーベル名 :Naxos
カタログ番号 :8.573254


収録曲は、
  • 1.序奏およびベッリーニの歌劇「ノルマ」からのテーマによる変奏曲とフィナーレ,Op.281
  • 2.オベールの歌劇「フラ・ディアボロ」からのモチーフによる大変奏曲op.232
  • 3.ベッリーニの歌劇「海賊」からのルビーニのカヴァティーナによる序奏、変奏曲と華麗なポラッカ ニ長調 ,Op.160
  • 4.バチーニの歌劇「信仰の勝利、ガリアのアラブ人」の行進曲による序奏と華麗なる変奏曲,Op.234

 どの曲も当時ヒットしたオペラから題材を選んでいるピアノとオーケストラの為の変奏曲集。


 Op.73のハイドン「皇帝」のテーマによる変奏曲を聞いた時には、フンメルやウェーバーに匹敵する面白い作曲家、のイメージがあり、練習曲以外(←ここ強調)の楽曲が発売されるやほとんど集めていた作曲家のひとり。
 回想録も出版されており、ベートーヴェンやフンメルとの出会いや奏法のこと、当時の流行などとても興味がもてる内容でした。
 ただし、今回の変奏曲集は、奏法的には技巧的で華麗ではあるけども、全然記憶や印象に残らない感じでした。演奏や録音は優秀。でも楽曲のせいなのかな? 馴染みのないオペラの旋律のせいなのかな?

 僕にとってはツェルニーってなんとなく遊び心が感じられず、いつも「ほほう。なかなかな曲だな」の段階で終わってしまいます。交響曲も立派なんだけど、ツェルニーの交響曲よりもクロンマーの交響曲の方が楽しいし、ピアノ協奏曲もカルクブレンナーの方が楽しい、また聞きたい、と思わせるのです。
 

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