フンメル研究ノート〜Review〜

ヨハン・ネポムク・フンメル(Johann Nepomuk Hummel)の個人研究サイトのレビューページ。CD紹介をはじめ、フンメル関連ニュース等を紹介していきます。 ●フンメル研究ノート●http://hummelnote.wix.com/hummelnote

2009年02月

音楽家の自叙伝―クヴァンツ/ベンダ/E・バッハ/ツェルニー

音楽家の自叙伝―クヴァンツ/ベンダ/E・バッハ/ツェルニー音楽家の自叙伝―クヴァンツ/ベンダ/E・バッハ/ツェルニー
著者:東川 清一
販売元:春秋社
発売日:2003-04-01
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今回ご紹介するのは、4人の作曲家たちの自叙伝の邦訳。
今も昔も有名人は自叙伝(もしくは自伝)がお好きなようで、特にロマン派以降は多いですね。また、身近にいた者の回想録なども多いです。

モーツァルトはこの手のものは書きませんでしたが、死後すぐに多くの人が証言したものをノヴェロ夫妻が記し、今では邦訳でも手に入れることができます。

シュポアの回想録などは、当時の音楽事情や音楽家ならではの観点から見た批評などが豊富らしく、是非手に入れたいと思っていますが、実現には至っていません。

フンメルもモーツァルトとの回想録や自叙伝があるようですが、現物を読んだことがないため、是非この本の訳者と出版社にお願いしたいと思っています(他力本願...)

さて、同書においてツェルニーはベートーヴェンともフンメルとも近い人物で、ベートーヴェンの直弟子でありながら、フンメルのピアノ奏法に陶酔し、フンメルからも学んでいます。それを裏付ける証言がこの自叙伝に記載されていて、フンメルをはじめて見たときの感想から、演奏を聴いたときの感動まで綴っています。

クヴァンツは、フルートの大家で作曲家、ベンダはモーツァルトにも影響与えた作曲家です。内容はここでは触れませんが、当時の生活ぶり、仕事ぶりがわかって大変楽しく読めました。値段も手ごろなので是非一読を。

フンメル:「管弦楽曲集」 シェリー/ロンドンモーツァルトプレイヤーズ

1.フンメルのオーケストラ用のバレエ音楽(組曲)は、全部で6曲あるが、ここに収録されている「エロール作の『魔法の鐘』のためのバレエ音楽」WoO.31は作曲者晩年の作品。

ピアノの大家という音楽史的な評価をされてきたフンメルであるが、最近は作品自体が再評価されてきています。多くの歌劇や舞台音楽、宗教作品も残しており、録音も増えつつあるのはうれしい。 随所にソロ楽器が活躍し、フンメルの手馴れたオーケストレーションも楽しめる。
楽器編成はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーンが各2本、トライアングル、シンバル、大太鼓、ティンパニー、弦5部。

2.交響曲を書かなかったフンメルの純粋なオーケストラ作品として貴重な一枚。祝典序曲も典型的な古典派のオーケストラ作品として楽しめる。 モーツァルトやハイドン、ロッシーニらが好きな方は是非一聴を!


3.マンドリン協奏曲とトランペット協奏曲は共に1790年代後半から1800年代初頭にかけて作曲された純粋な古典派協奏曲で、ともにモーツァルト・ハイドンを継承した協奏曲といえる。

マンドリン協奏曲は後にピアノ協奏曲(Op.73)に編曲されたが、チャーミングなメロディー満載の曲。楽器編成はフルート2、ホルン2、弦5部だが、今までのほとんどの録音がピアノ協奏曲版と同じ楽器編成(フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦5部)で録音されている。オリジナルの編成で録音されたものは、このシェリー盤だけである。

4.トランペット協奏曲は、ハイドンの協奏曲と同録取れている例が多く、録音数も多くため、フンメルではもっとも知られた楽曲であろう。
典型的な古典派協奏曲ではあるが、ハイドンのものと遜色ない堂々としてかつ華麗なパッセージに彩られた同ジャンルの傑作。
楽器編成は、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、ティンパニ、弦5部となっている。

演奏も溌剌として良い。Hummel: Mandolin Concerto; Trumpet Concerto; Freudenfest Overture; etc.Hummel: Mandolin Concerto; Trumpet Concerto; Freudenfest Overture; etc.
販売元:Chandos
発売日:2001-07-24
おすすめ度:5.0
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フンメル:荘厳ミサ曲/テ・デウム

フンメルのミサ曲は全部で5曲。

◆ミサ 変ロ長調Op.77
◆ミサ 変ホ長調Op.80
◆ミサ ニ長調Op.111
◆荘厳ミサ ハ長調WoO.12(S.74)
◆ミサ ニ短調WoO.13(S.67)

今のところこのMissa Solemnis(荘厳ミサ ハ長調WoO.12(S.74)は、今回紹介するグロッド盤が唯一のもの(2009.1月現在)

フンメルのミサ曲はハイドン、モーツァルトからシューベルトへと受け継がれていくオーストリアの古典派ミサ曲の典型で、華麗かつ大編成、対位法を駆使した楽曲も含まれる大作ぞろい。フンメルの宗教作品はその殆どが、若い時代、ハイドンの後継者としてエステルハージ宮廷時代のもの。
モーツァルトのミサよりもハイドンの後期の作品に類似しており、この分野では明らかにベートーヴェンの同時期の作品(Op.86)よりも手馴れた作品に仕上がっている。
アニュス・ディの終結部は2種類残されており、静かに終わるものと、大規模で華やかなコーダがあるものがあり、後者はロンドン公演用に書き換えられたものと思われる。
楽器編成は、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、トロンボーン1、ティンパニー、弦5部、ソロ、コーラス。


Te Deumは、このジャンルの彼の最高傑作。華々しいファンファーレで幕を開ける祝典雰囲気のあふれる楽曲だ。
レコーディングも珍しく3種類あるが、この盤の演奏が一番オーソドックスで奇をてらうことも無く、堂々とした演奏を聞かせてくれる。
楽器編成は、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット4、ティンパニー、弦5部、コーラスで、ボーカルのソロはない。


フンメル:荘厳ミサ曲/テ・デウムフンメル:荘厳ミサ曲/テ・デウム
アーティスト:グロット
販売元:Naxos
発売日:2004-05-01
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フンメル研究ノートというサイトは、クラシック音楽鑑賞を趣味とする一個人が、ヨハン・ネポムク・フンメルの音楽の魅力に取り付かれ、永年かけて収集した情報・データをメモ代わりに掲載している「フンメル研究ノート」のレビューページにあたります。フンメル研究ノートは、あくまでもCD解説、書籍、辞書などから集めた情報を盛り込んだ継ぎはぎの情報を集めたものですので、事実とは違っていたり、解釈が違っている箇所も多いと感じていますが、もっと多くの日本人にフンメルの音楽の魅力を知ってもらいたいと思い公開しています。もっとフンメルの情報が知りたい。またはご興味がある方は、本サイト「フンメル研究ノート」を覗いてみてください。よろしくお願いいたします。

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