フンメル研究ノート〜Review〜

ヨハン・ネポムク・フンメル(Johann Nepomuk Hummel)の個人研究サイトのレビューページ。CD紹介をはじめ、フンメル関連ニュース等を紹介していきます。 ●フンメル研究ノート●http://hummelnote.wix.com/hummelnote

2012年12月

【打込音源】フンメル/ピアノの為の序奏、変奏曲とロンド 変ホ長調,Op.75

2012年最後の更新です。何故最近、下手なくせに打ち込み音源をUPしているかというと、ネタがないから(笑)

1997年以来、楽譜ソフトでCD化されていないフンメルの楽曲を聞きたいがために打ち込みを始めました。

楽譜入力(ステップ入力)のため、人の演奏と違って「間違い」はないですが、表現は乏しいと思いますし、オーケストラ曲になると、音源と打込み技量が追いついていないので、しょぼいいかにも作られた音になってしまいますが、記録として残し続けています。

今回の序奏(アダージョ)と「かわいいポリー」による変奏曲およびロンド,Op.75も、作った当時はCDがありませんでした。しかし、今ではJoanna Trzeciakの演奏で聞くことができます。
 
Hummel, Johann Nepomuk

Adagio,Variations and Rondo on A pretty Polly in Eb,Op.75 
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Roland HQ Synthesizer Orchestra
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【打込音源】フンメル/英国国歌のテーマによる変奏曲 ニ長調,Op.10

英国国歌『ゴッド・セーブ・ザ・キング』のテーマによる変奏曲 ニ長調,Op.10

Variations from God Save The King for Piano in D,Op.10
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源】フンメル/7つのハンガリー舞曲(ピアノ独奏版),Op.23

Hummel, Johann Nepomuk

7つのハンガリー舞曲(ピアノ独奏版),Op.23
もともとはオーケストラ曲だというが、スコアは失われていて、フンメル自身によるピアノ編曲譜のみ残っている。

7 Hungarian Dances for Piano,Op.23
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源】フンメル/オルガンのための2つの前奏曲とフーガ,Op.posth.7

hmjk0086-tile
打込音源の紹介
フンメル/オルガンのための2つの前奏曲とフーガ,Op.posth.7
  第1番 変イ長調
  第2番 ハ短調
 
2 Preludes and Fugue for Organ,Op.posth.7
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Roland HQ Synthesizer Orchestra
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【打込音源紹介】フンメル/6つのドイツ舞曲(ピアノ独奏版),Op.16

2008220s

フンメルはウイーン時代に多くのオーケストラ用舞曲を作曲していますが、これは一番最初の物。殆どすべて自分でピアノ版に編曲しています。


オーケストラ曲の編曲なので、フンメルの独特なピアノ技巧などは出てきません。

6 German Dances,Op.16 for Piano Reduction by Composer
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源紹介】フンメル/24のプレリュード,Op.67

【打込音源紹介】
フンメル/24のプレリュード,Op.67

10秒から30秒程度のパッセージやフレーズの練習にぴったりの曲集で24の全音階で書かれている。

Hummel, Johann Nepomuk/24 Preludes for Piano,Op.67 

Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【新譜紹介】F.リース/ピアノ協奏曲集第5集'第2番、第9番他)-ヒンターフーバー(ピアノ)他

クリストファー・ヒンターフーバー(ピアノ)/ウーヴェ・グロッド(指揮)のコンビが足かけ7年に渡って発表してきた唯一のリース(1784-1838)のピアノと管弦楽のための作品集もこの第5集で完結となります。

572742 第5集の収録曲は、

ピアノ協奏曲第2番変ホ長調 Op.42
序奏と華麗なるロンドOp.144
ピアノ協奏曲第9番ト短調 Op.177
 リース:ピアノ協奏曲集

 1806年に書かれた第2番はわずか22歳の頃に書かれた作品で、ベートーヴェンから独り立ちして5年後の作品。
 古典派ソナタ形式のしっかりした構成で書かれ、オーケストレーションはベートーヴェンの影響が大きいものの、その作風はフンメルなどと同様にヴァルトーゾピアノが活躍するブリリアント協奏曲です。第三楽章はどこかの民族舞踊のメロディーといろんなメロディーが交差する楽しい作品です。
 1832年に書かれた第9番の協奏曲は、よりピアノ独奏者の技量が問われる内容で、既にこの後のヒラー、タールベルク、リストといった世代の雰囲気があります。古典派というよりもロマン派の作曲家の協奏曲と言えます。もうベートーヴェンの影はなく、長く巨匠として活躍し、作品も多く出版してきた実績からくる自信に充ち溢れたリースの世界が広がっていきます。その分、初期の作品にみられた集中力というか構成力のメリハリというものが薄れ、より自由な流れと展開を繰り広げていきます。口ずさむつもりでの覚えやすさは初期の作品の方があります。また非常にワクワクする部分も沢山あるのですが、全編聞き終えた感想は「フンメルやウェーバーよりも地味かな」です。*あくまでも個人的感想です。ただし同じような感想をもっている方もいらっしゃいました。
 

 さて、これで全8曲のピアノ協奏曲とピアノと管弦楽の作品がすべて聴けることとなりました。今回の作品が第9番なのに8曲?と気付いた方、素晴らしい。

 実はtwitterで情報頂いている方からの指摘で初めて知り調べたのですが、フェルディナント・リースについてのwikiの記載には誤りというか、誤記があります。(kiriさんありがとうございます)
フェルディナント・リースFerdinand Ries1784年11月28日 - 1838年1月13日)はドイツボン出身の作曲家ベートーヴェンの弟子であり、師の回想録を出版した。主な作品には8つの交響曲ヴァイオリン協奏曲、9つのピアノ協奏曲、室内楽曲などがある。一部は録音されており、古典派と初期ロマン派の間の様式を示している。
 この9つのピアノ協奏曲というのが間違い。で実際このNAXOSのシリーズでも今回のピアノ協奏曲第9番と表記されていますが、過去のシリーズを拾うと第1番がないことに気付くはずです。

 実はリースの協奏曲の番号付けは下記のようになっています。
Concerto for 2 Horns in E flat major WoO 19 (1811)
Concerto No. 1 for Violin and Orchestra in E minor op. 24 (1810)
Concerto No. 2 for Piano and Orchestra in E flat major op. 42 (1808)
Concerto No. 3 for Piano and Orchestra in C sharp minor, op. 55 (1812, pub. 1826)
Concerto No. 4 for Piano and Orchestra in C minor, op. 115 (1809, pub. 1823)
Concerto No. 5 for Piano and Orchestra in D major, op. 120 'Concerto Pastoral' (c.1816, pub. 1823)
Concerto No. 6 for Piano and Orchestra in C major, op. 123 (1806, pub. 1824)
Concerto No. 7 for Piano and Orchestra in A minor, op. 132 'Abschieds-Concert von England' (1823)
Concerto No. 8 for Piano and Orchestra in A flat major, op. 151 'Gruss an den Rhein' (1826)
Concerto No. 9 for Piano and Orchestra in G minor , op. 177 (1832/33)
  そう、協奏曲第1番はヴァイオリン協奏曲なんです。珍しい番号付けですね。
 
 今、NAXOSでは「運命と呼ばないで」というリースのベートーヴェンに弟子入りしていた頃の回想録を元にした漫画を連載しています。ついでなのでリースについても説明を加えておきます。

220px-FerdinandRies
1784年11月28日(受洗日)、ボン生まれ。1838年1月13日、フランクフルトにて没。音楽一家の出身で、父親はヴァイオリン奏者のフランツ・アントン・リース。幼時からピアノ、弦楽器などを巧みに演奏し、音楽の才能を発揮するが、良い教師に恵まれず、 1801年、ウィーンに渡ることを決意。同地で、父親のかつての弟子であった同郷の音楽家、ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンに師事。1804年には同地でデビューを果たす。
師のもとを離れてからは、ロシア、スウェーデンなどで研鑽を積んだのち、イギリスに渡り、この地でブレイク。ロンドンに居を構え、ピアニスト・作曲家・指揮者として活躍しつつ、ベートーヴェンの作品のロンドン普及にも貢献する。1824年に引退し、故郷ボンに戻ったのち、フランクフルトへ移る。音楽祭やオーケストラの運営などに携わりつつ、家族とともに平和な余生を過ごす。作品は交響曲8曲を初め、室内楽、器楽曲、協奏曲、声楽曲、オペラなどあらゆるジャンルに200曲程の作品を残した。

 
これを機会に、是非、フェルディナント・リース、聴いてみてください。
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【打込音源紹介】フンメル/24の練習曲,Op.125(4)第19番〜第24番

Hummel,Johann Nepomuk
24 Etudes,Op.125-from No.19 to No.24
 
No.19 in E♭ Major: Allegro
No.20 in E♭ Minor: Allegro moderato
No.21 in B♭ Major: Allegro
No.22 in B♭ Minor: Adagio
No.23 in F Major: Vivace
No.24 in F Minor: Un poco Adagio
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源紹介】フンメル/24の練習曲,Op.125(3)第13番〜第18番

Hummel,Johann Nepomuk
24 Etudes,Op.125-from No.13 to No.18
 
No.13 in F♯ Major: Allegro moderato
No.14 in F♯ Minor: Allegro con fuoco
No.15 in D♭ Major: Allegro moderato
No.16 in C♯ Minor: Adagio sostenuto
No.17 in A♭ Major: Allegro brillante 
No.18 in G♯ Minor: Allegretto

Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源紹介】フンメル/24の練習曲,Op.125(2)第7番〜第12番

Hummel,Johann Nepomuk
24 Etudes,Op.125-from No.7 to No.12
 
No.7 in A Major: Andante cantabile
No.8 in A Minor: Vivace
No.9 in E Major: Allegro
No.10 in E Minor: Allegro commodo 
No.11 in B Major: Allegro ma cantabile
No.12 in B Minor: Allegro moderato assai 
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源紹介】フンメル/24の練習曲,Op.125(1)第1番〜第6番

Hummel,Johann Nepomuk
24 Etudes,Op.125-from No.1 to No.6
 
No.1 in C Major: Allegro
No.2 in C Minor: Allegro ma non troppo
No.3 in G Major: Tempo di Polacca
No.4 in G Minor: Grave non troppo
No.5 in D Major: Allegro con brio
No.6 in D Minor: Fughette. Allegro moderato
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
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Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源紹介】モーツァルト(フンメル編)歌劇「フィガロの結婚」序曲の四重奏編曲.S.114

【打込音源紹介】モーツァルト(フンメル編)歌劇「フィガロの結婚」序曲の四重奏編曲.S.114

今日は、フンメル「選びぬかれた序曲の四重奏曲編曲集」から、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲の四重奏編、S.114

『フィガロの結婚 序曲』は、モーツァルト作曲の同名のオペラ(歌劇)で演奏される、現代でも人気の高い序曲。
流麗かつ華麗な曲調で、現代ではモーツァルトの序曲の中で一・二を争うほどの人気があり、コンサートでは序曲単独で演奏されることも多です。

フンメルの編曲はピアノソロとしても演奏できるほど他の楽器は最小限の伴奏に徹しています。

これまで、12曲の序曲編曲集より、6曲作成したものを紹介しました。残りは、またいつか(作っていません)

 Hummel,Johann Nepomuk
Arrangement from Mozart's Opera "Le nozze di Figaro" Overture,S.114
Select Overture arranged for Piano, Flute, Violin and Cello
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Roland HQ Synthesizer Orchestral &
Sound:EastWest Boesendorfer 290

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【打込音源紹介】ケルビーニ(フンメル編)歌劇「ロドイスカ(Lodoiska, 1791年)」序曲の四重奏編曲.S.108

フンメル/「選びぬかれた序曲の四重奏曲編曲集」から、ケルビーニの歌劇「ロドイスカ(Lodoiska, 1791年)」序曲の四重奏編曲.S.108

ルイージ・ケルビーニ(Luigi Cherubini, 1760年9月14日フィレンツェ - 1842年3月15日パリ)はイタリア出身のフランスの作曲家・音楽教師。本名はマリア・ルイージ・カルロ・ゼノビオ・サルヴァトーレ・ケルビーニ(Maria Luigi Carlo Zenobio Salvatore Cherubini)。
ロッシーニのフランス進出後にオペラ界での名声が凋落したため、今日さほど著名ではないものの、同時代の人々には高く評価され、ベートーヴェンはケルビーニを、当時の最もすぐれたオペラ作曲家と見なした。またケルビーニが執筆した対位法の教本は、ショパンやシューマン夫妻も用いたほどであった。

ロドイスカは1791年初演。ということはモーツァルトの魔笛と同じ???

 Hummel,Johann Nepomuk/Arrangement from Cherubini's Opera"Lodoiska Overture",S.108

Select Overture arranged for Piano, Flute, Violin and Cello
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Roland HQ Synthesizer Orchestral &
Sound:EastWest Boesendorfer 290

 
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【打込音源紹介】グルック(フンメル編)歌劇『アウリスのイフィゲニア』序曲による四重奏編曲版,S.111。

フンメル:「選びぬかれた序曲の四重奏曲編曲集」から、グルックの歌劇『アウリスのイフィゲニア(トーリードのイフィジェニー)』序曲による四重奏編曲版,S.111。

Arrangement from Gluck's Opera Iphigenia,S.111
 
Select Overture arranged for Piano, Flute, Violin and Cello

Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Roland HQ Synthesizer Orchestral & Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源紹介】ベートーヴェン(フンメル編)「プロメテウスの創造物」序曲による四重奏編曲版,S.107

【打込音源紹介】
今回は、フンメル「選びぬかれた序曲の四重奏曲編曲集」から、
ートーヴェン:「プロメテウスの創造物」序曲による四重奏編曲版,S.107


Arrangement from Beethoven's Opera"Prometheus Overture",S.107
Select Overture arranged for Piano, Flute, Violin and Cello
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Roland HQ Synthesizer Orchestral

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【打込音源紹介】モーツァルト(フンメル編)歌劇『魔笛』序曲による四重奏編曲版,S.113


今回は、フンメル:「選びぬかれた序曲の四重奏曲編曲集」から、モーツァルトの歌劇『魔笛』序曲による四重奏編曲版,S.113。

 
Hummel,Johann Nepomuk/Arrangement from Mozart's Opera"Zauberflute Overture",S.113
Select Overture arranged for Piano, Flute, Violin and Cello
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Roland HQ Synthesizer Orchestral

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【CD紹介】ちょっと吃驚、ヤーコプスのモーツァルト 「偽の女庭師」 K.196

 
モーツァルト:歌劇『偽の女庭師』 K.196 全曲

 ソフィー・カルトホイザー(S サンドリーナ)
 ジェレミー・オヴェンデン(T ベルフィオーレ伯爵)
 アレックス・ペンダ(S アルミンダ)
 ニコラ・リヴァンク(Br 市長)
 マリー=クロード・シャピュイ(Ms 騎士ラミーロ)
 スンヘ・イム(S セルペッタ)
 ミヒャエル・ナギ(Bs ロベルト)
 フライブルク・バロック・オーケストラ
 ルネ・ヤーコプス(指揮)

 録音時期:2011年9月
 録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


 歌劇『偽の女庭師』は1775年1月にミュンヘンで初演されたオペラブッファで、18歳のモーツァルトの作品です。と言ってももう当時の作曲家より抜き出ていたので、青年期の代表作品に当たります。

 物語は、かつて恋人ヴィオランテに大怪我を負わせて音信不通にしてしまったが今はアルミンダと婚約しているベルフィオーレ伯爵の前に、サンドリーナを騙り庭師として働くヴィオランテが現れ、周囲を巻き込んで騒動になる、といったお話。モーツァルトはかなり力を入れて作曲し、初演も好評だったことが伝えられています。この作品はモーツァルトの生前にドイツ語の上演が広まり、そのためオリジナルのイタリア語オペラブッファは20世紀まで埋もれていました。近年、青年期のモーツァルトの傑作として上演が増えています。


 あえてCDを紹介するのは、このヤーコプス盤を聴いて「良かった」から。


 ヤーコプスは、既にモーツァルトの主要オペラを録音し終えていて、それぞれ話題になったり、実際演奏評価も高いものが多かったようですが、私の感想としては「溌剌さもいいけど、ねっとり男女の愛憎が絡むような演奏の方がいいかな」というものでした。例えば「フィガロ」では、マリナー盤、「ドン・ジョヴァンニ」ではカラヤン盤、「イドメネオ」ならプリッチャード&ウイーンフィル/パヴァロッティ盤などなど....。

 でも、今回、初期オペラシリーズ新譜として『偽の女庭師』 K.196がリリースされていたので、久々にじっくり聞きました。

 モーツァルトに限らず、CDでオペラを全曲通して聴くなんてことは、最近滅多になくなり年に1,2回程度です。


 それはさて置き、一番驚いたのが、その楽器編成。オペラを通して使用されている編成は、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦楽部で、第三曲のアリアのみフルート、トランペット2、ティンパニが追加されています。
 
 しかし、ここでの演奏は、
序曲から全編通してフルート2、オーボエ2、クラリネット2(絶対オリジナルには存在しない)、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦楽部という2管編成を採用しています。
 さらに、あらゆる場面でフルートやクラリネットの「今までの版では聞いたことのないソロやオブリガート」でより華やかに、色彩的に富んだ演奏になっています。
 ティンパニやトランペットの補強で、より活き活きとしたアリアに生まれ変わったり、フルートの追加で心情の変化を表したり、とまさに後期のモーツァルトの作品を聴いているようでした。

 
 版については、輸入元では下記のように紹介しています。

【版について】
この『偽の女庭師』は、1775年にミュンヘンで初演(3回上演、うち2度目は短縮版)されたました。その後同じオリジナルのかたちで上演されることはなく、1779年以降、いくつかのカット、レチタティーヴォの語り芝居への変更を施したドイツ語上演が、1780年代後半までひろく行われました。モーツァルトを愛した街、プラハで上演されたのは1796年、モーツァルトの死後のこと。この時に作られた楽譜資料が2つ残されており(Namest、Oels)、このヤーコプスの演奏はNamest版に基本的に準拠しています。このNamest版には、ドイツ語の歌詞とオリジナルのイタリア語の歌詞が併記されており、新モーツァルト全集(NMA)がこのオペラを出版した際の土台となっています(ただしNMAのオーケストレーションはNamest版よりもシンプルな、モーツァルトのオリジナルに近いもの)。このNamest版では、オリジナルのオーケストレーションはかなり大がかりなものへと変更されています。特に顕著なのが、アリアの伴奏で、管楽器パートに著しい充実がみられること。このオーケストレーションの変更を誰が手掛けたのかは不明なのですが、ヤーコプスは、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』や『ティート』がプラハで初演され、この地から世界に広まったことを例にとり、この『偽りの女庭師』もプラハで上演されてから再び上演される機会が増えたことなどを考慮して、プラハにのこされたNamest版に基本的に基づいたと語っています。ただし、Namest版でも見られるいくつかのカットは適宜修復を施していること、さらに、録音時にはセリフや歌詞などにも演奏効果などを考えて小さな変更を加えるなど、様々な資料にあたった上で練りあげられた注目の演奏となっています。(キングインターナショナル)


 いゃあ、楽しいオペラに生まれ変わったようです。このオペラは意外と多くの録音がありますが、私は断トツで今回のヤーコプス盤を推薦します。

 「作曲家が書いたもの以外は、要らない」という原典拘り主義の方にはダメでしょうけど、このCDは、フィガロなどに比べるとやや華やかさや魅力に欠けてしまうこの若き日のモーツァルトの代表的な作品を再評価するにふさわしいものだと思います。

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【打込音源紹介】“ヒンメル”の作品を“フンメル”が編曲。

【打込音源紹介】
 今回は、「選びぬかれた序曲の四重奏曲編曲集」から、ヒンメルの序曲による四重奏,S.112。

 フリードリッヒ・ハインリヒ・ヒンメル( 1765年11月20日 - 1814年6月8日) は、今ではほとんど知られていないドイツの作曲家。
フンメルが編曲集に取り上げているということは、出版社からの意向もあるので、当時はそれなりに知られていたオペラの序曲で立ったと思われますね。

ヒンメルは、ブランデンブルク、プロイセンでトロイエンブリーツェンで生まれ、もともと音楽を始める前にハレで神学を学んでいた。
彼の音楽への勉強によりのめり込むきっかけとなったのは、ポツダムの王フリードリヒ・ヴィルヘルム二世に雇われてピアニストとして活躍した時期でした。
 
彼はイタリア語学校のドイツの作曲家ヨハン・ゴットリープ・ナウマに学び、本格的にオペラ作曲家への道を進むことになりました。歌曲も多く作曲されています。


この曲はまず録音される可能性が少ないと思いますが、フンメル編曲のおかげで、どんな曲かが分かります。なかなかしっかりした構成の楽しい楽曲です。

Hummel,Johann Nepomuk/Arrangement from Himmel's Overture,S.112
Select Overture arranged for Piano, Flute, Violin and Cello
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Sequencer:SONAR4
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【打込音源紹介】フンメル/6つのポロネーズ,Op.70

Hummel,Johann Nepomuk/6 Polonaises favorites for Piano, Op.70


フンメル/6つのポロネーズ,Op.70 1815年作曲


Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus

http://www17.plala.or.jp/hummel/
http://hummelnote.doorblog.jp/
 


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12月5日 モーツァルト命日〜フンメルは正当な後継者

フンメルの生涯の話を書き直しましたが、まだ訳が間違えて理解しているところもあるかもしれません。
また機会をみて改定しようと思います。

今日はフンメルの師匠、モーツァルトの命日ですね。世界各国でレクイエムが演奏される日です。

個人的にレクイエムの今現在での一番は、リリング指揮の1991年録音のレヴィン版の方。
キリエ ニ短調 K.341がついているけど、両曲ともオーソドックスな中庸なテンポ、演奏。
ただし、レヴィン版のラクリモーザとアーメンフーガの作り方が、モーンダー版よりジュスマイヤーの作った部分を利用している点で安心感がある。

リリングには、1979年のジュスマイヤー版もあるけど、これも中庸な演奏だった。
ジュスマイヤー版では、デイヴィスのロンドン交響楽団は激しさが好きだったが、1991年の重厚なバイエルン響との演奏がすきかな?

さて、フンメルの師匠はたくさんいます。一番最初は父親。二人目がモーツァルト。ただし2年間住み込みで生活をともにし、モーツァルトの代わりにオペラのリハーサルの伴奏を務めたり助手的な役割もしていました。
その後には、クレメンティ、サリエリ、ハイドン、アルブレヒツベルガー... 当時の一流どころに学んでます。

作風は、ハイドンに近い教会音楽を別にすると、一番の影響力はやはりモーツァルトとなります。

ロマン派に影響与えるメランコリックでドラマチックが楽曲も作っていますが、根本は死ぬまで職業作曲家で古典派に属していると言えます。よくロマン派の作曲家として紹介している書物や記事を見かけますが、断じて言えます、彼は古典派です。まぁロマン派自体が古典派の形式の上に成り立っているので、厳密に区別する必要はないんですが....

さて、古典派のモーツァルトと同時代の音楽も沢山聴ける時代になりました。一聴するとモーツァルトと言われても解らないか曲もありますが、いろいろ聞いた中ではやはりフンメルが一番近い雰囲気を継承しています。

今日はそんな彼の初期の作品を

ヴァイオリンとピアノの為の協奏曲ト長調,Op.17を聴いてみてください。モーツァルトの新発見曲と言われても信じてしまいそうになりますね。 


この曲の録音は結構あります。お勧めはこれかな?
華やかなOp.110の協奏曲とカップリンクで、演奏も録音も最高です。ハワード・シェリー(ピアノと指揮)/ロンドン・モーツァルトプレイヤーズ


もう一曲、小ピアノ協奏曲ト長調,Op.73(原曲はマンドリン協奏曲)も、モーツァルトの10番代の協奏曲の雰囲気があります。最近のお勧めは、オリジナル楽器での演奏。キラキラした真珠のフンメルです。 アレッサンドロ・コンメラート(フォルテピアノ)/ディディエル・タルパイン(指揮)


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【打込音源紹介】フンメル/2台ピアノの為の序奏とロンド 変ホ長調,Op.posth.5

フンメルの死後1839年にライプツィヒで出版された2台のピアノ用小品。
堂々とした序奏から、ソナタ形式のアレグロが続く、堂々とした作品。

データ打込みが2002年、かなりボリュームバランスとメロディと伴奏のバランス悪いですが、手直しする環境が今は無い(64bitPCのためすべてのソフトがOUT)ため、エイヤでUPします。

フンメル/2台ピアノの為の序奏とロンド 変ホ長調,Op.posth.5


Sequenced by Mikio Tao (2002)
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290

 
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フンメル研究ノートというサイトは、クラシック音楽鑑賞を趣味とする一個人が、ヨハン・ネポムク・フンメルの音楽の魅力に取り付かれ、永年かけて収集した情報・データをメモ代わりに掲載している「フンメル研究ノート」のレビューページにあたります。フンメル研究ノートは、あくまでもCD解説、書籍、辞書などから集めた情報を盛り込んだ継ぎはぎの情報を集めたものですので、事実とは違っていたり、解釈が違っている箇所も多いと感じていますが、もっと多くの日本人にフンメルの音楽の魅力を知ってもらいたいと思い公開しています。もっとフンメルの情報が知りたい。またはご興味がある方は、本サイト「フンメル研究ノート」を覗いてみてください。よろしくお願いいたします。

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