フンメル研究ノート〜Review〜

ヨハン・ネポムク・フンメル(Johann Nepomuk Hummel)の個人研究サイトのレビューページ。CD紹介をはじめ、フンメル関連ニュース等を紹介していきます。 ●フンメル研究ノート●http://hummelnote.wix.com/hummelnote

論文・ネット記事紹介

フォーグラー「カストルとボルクス」の主題による変奏曲,Op.6


フンメル、最初期のピアノとオーケストラの為の楽曲です。
フォーグラー「カストルとボルクス」の主題による変奏曲,Op.6

フルートとホルンが各2本、弦楽5部のシンプルな編成で、オケがなくても違和感のないほど脇役に徹しています。

この題材をピアノ教本(1828年刊)の60の譜例・練習曲集でも取り上げています(ピアノソロ版)。
モーツァルトとどこが違うの? ってくらいそっくりな雰囲気です。1798年 ウイーンで出版・初演。


音楽ブログランキング にほんブログ村 クラシックブログ クラシック作曲家へ

フンメル 「グランド・ゼレナーデ」Op.66

奥山彩さんらが演奏するフンメル「グランド・ゼレナーデ」Op.66
モーツァルトから始まって当時のオペラヒットソングパレード!!
オリジナル楽器による演奏です。美しいです。



これらは一般にはCD化されていないようですが、2曲の七重奏曲(Op.74 and  Op.114)の演奏はCD化されています。

Hummel: Piano Septets

ComposerJohann Nepomuk Hummel (1778-1837)
Format1 CD jewelcase
Cat. Number94041
EAN Code5028421940410
ConductorMilos Valent
FluteLucie Duskova
OboeEduard Wesley
ClarinetRobert Sebesta
Natural HornRudolf Linner
Natural TrumpetJean-Luc Machicot
ViolinSharman Plesner
ViolaMilos Valent
CelloMichal Stahel
Double BassTibor Nagy
FortepianoAlessandro Commellato
FortepianoAya Okuyama
EnsembleSolamente Naturali, Bratislava
PianoforteAlessandro Commellato
PianoforteAya Okuyama



 音楽ブログランキング にほんブログ村 クラシックブログ クラシック作曲家へ

フンメルとピアノ奏法について-2

 Chandosというイギリスのクラシックレーベルが、1987年に発表したフンメルのイ短調とロ短調のロマンチックなピアノ協奏曲のCDがグラモフォンアワードに輝いて以来、トランペット協奏曲一辺倒だったフンメルの録音物が一気に増えた。特にピアノ協奏曲は今では全作品を聞く事ができるし、ピアノソナタや小品集、室内楽も数多く発売されている。

 しかし、メジャーなレーベルからの企画は相変わらずトランペット協奏曲のままだし、CD紹介や作曲家の研究本でもフンメルについて言及されているものは少なく、彼の音楽史における重要性は多くの人々の認めるところまでには至っていないのが現実である。

 フンメルは、18世紀末から19世紀前半にかけてヨーロッパ全域に名声を馳せたヴィルトゥオーソであった。その才能は、彼が8歳の時にモーツァルトが自宅に同居させてまで教育したことからも理解できるであろう。作品(作曲)においても有名で、300を超える作品は、ピアノ曲はもちろんだが、オペラ、カンタータ、ミサ曲、バレエ曲などの大規模作品が交響曲を除くあらゆるジャンルに並んでおり、ショパンのみならず、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン等の初期ロマン派の音楽に与えた影響は計り知れないものがある。

 「ピアノ奏法」は、フンメルの晩年にあたる1828年に出版されたものであるが、全三巻444ページにわたる膨大な量のこの教則本は、当時第一級の音楽界の中心にあった人物によって書かれたものとして、19世紀前半におけるピアノの演奏法を知る上でとても重要な文献である。モーツァルトの直弟子でもあったため、モーツァルトの演奏法(トリルの用法等)を理解するうえでも重要だと思われる。


--------------------
参考
Johann Nepomuk Hummel: Piano Concerto in A Minor and B MinorJohann Nepomuk Hummel: Piano Concerto in A Minor and B Minor
販売元:Chandos




フンメルとピアノ奏法について-1

 音楽の歴史を全体像として完成させるためには、ある様式の発展の頂点に立つ作曲家のみではなく、その様式の発展の過程において不可欠であった作曲家の存在を見逃すわけにはいかないであろう。
 例えば、ショパンの音楽が如何にして「ベートーヴェン時代」のすぐ後に続いたかを説明するのは難しいが、ある範囲においてフンメルがそのギャップを埋めている。

 ショパンがフンメルを非常に尊敬していたことは、1840年に知人のピアニストに宛てた手紙の中に

「モーツァルト、ベートーヴェン、フンメルなどの偉大な巨匠たち」

と記されていることからも知ることができるが、ショパンの音楽の特徴である繊細なパッセージ・ワークと音符の構成は、フンメルの音楽の中にも多く見られるものである。
---------------------
*注
フンメルの24の練習曲,Op.125
ショパンの二組の12の練習曲(Op.12、Op.25)

フンメルのOp.89をはじめとするピアノとオーケストラの作品群
ショパンのピアノ協奏曲やその他の作品群

これらの楽曲を聴くと、ショパンがフンメルの影響を受け、かつ触発されていたことは明らかである。
---------------------

 一方、フンメルはベートーヴェンを友人として、ライヴァルとしての関係を超えたところで偉大な作曲家として尊敬していたが、その影響=ベートーヴェンの音楽の影をフンメルの音楽の中に見出すことは容易ではない。フンメルは主題と装飾、陰影というモーツァルトの音楽の世界をショパンに伝え、ベートーヴェンは、モチーフを発展させていくハイドンの世界をブラームスにつなげたという考え方もできる。

ジェフリー・ゴヴィエ 注釈:フンメルノート

「エリーゼのために」本当は「エリザベートのために」?

ベートーヴェンの名曲小品「エリーゼのために」のエリーゼって誰だ?
という議論は昔から行われているのだが、面白い見解の記事を。
フンメルの妻・エリザベートは、ベートーヴェンが恋心を寄せる一人であり、フンメルと結婚してしまったがためにフンメルとの仲違いがあった、というような文献もありました。

---------------------------------
今回は、asahi.comの記事より
http://www.asahi.com/culture/update/0728/TKY200907270454.html

ベートーベン(1770〜1827)の名曲「エリーゼのために」は知人の妹に贈った可能性があると、ドイツの音楽研究者がこのほど明らかにした。これまではハンガリーの伯爵令嬢「テレーゼ」に贈られ、判読しにくい文字を読み間違えて「エリーゼ」になったとの説が有力で、独研究者の調査は「エリーゼ」論争に一石を投じそうだ。

 ベルリン在住の音楽研究者クラウス・マルティン・コピッツ氏によると、「エリーゼ」は、ベートーベン作曲のオペラにも出演したテノール歌手ヨーゼフ・アウグスト・レッケルの妹で、独南部レーゲンスブルク出身のソプラノ歌手エリザベート(1793〜1883)の可能性が高いという。

 コピッツ氏は5月中旬、彼女が住んだウィーンの教会の書庫で、彼女の第1子の洗礼記録(1814年)を発見。母親の欄には「マリア・エバ・エリーゼ」とあり、当時、彼女がエリーゼと呼ばれていたことがわかったという。

 エリザベートは1807年、兄を追ってウィーンに住み、兄を通じてベートーベンと親交があった。10代後半の彼女の美しさは有名だった。1810年に作曲された同曲の正式名には「4月27日の思い出に」という記述があり、同年に彼女が一時、ウィーンを離れていたことから、コピッツ氏は「曲はエリザベートとの別れにちなんで作られた」との可能性を指摘する。

 彼女は1811年にウィーンに戻った後、ベートーベンの友人でライバル関係にあった作曲家のヨハン・ネポムク・フンメルと結婚。エリザベートは夫とともに、死の床にあったベートーベンを訪問。彼女に自らの髪の一部と羽根ペンを手渡したという記録も残っているという。

 「エリーゼが誰かという謎が解けて感激だ」と話すコピッツ氏は来年、今回の発見を論文として発表する予定だ。(ベルリン=金井和之)

オルフェウス・バッカス フェスティヴァル

 ドイツのYahooコミュニティーのメンバーより、オルフェウス・バッカス フェスティヴァルの情報が届きました。

 今回のテーマは「フンメルとその友人たち」。
ベートーヴェンをはじめ、師匠のハイドンとモーツァルト、シューベルト、ショパンらの作品と今回の主役であるフンメルの作品が演目リストに並んでいます。

 フンメルの録音に積極的なシャンドスレコードでフンメルの演奏で評価を受けている、シュテファン・ハフやハワード・シェリーらピアニストに加え、初の総合的なフンメル伝記を書いたマーク・クロルらが講演したり、メッセージを伝えるそうです。

 詳細は、英語の案内チラシをご覧ください。

PDFチラシ
hummelFes
フンメル研究ノート

フンメル研究ノート トップページ

フンメル研究ノートというサイトは、クラシック音楽鑑賞を趣味とする一個人が、ヨハン・ネポムク・フンメルの音楽の魅力に取り付かれ、永年かけて収集した情報・データをメモ代わりに掲載している「フンメル研究ノート」のレビューページにあたります。フンメル研究ノートは、あくまでもCD解説、書籍、辞書などから集めた情報を盛り込んだ継ぎはぎの情報を集めたものですので、事実とは違っていたり、解釈が違っている箇所も多いと感じていますが、もっと多くの日本人にフンメルの音楽の魅力を知ってもらいたいと思い公開しています。もっとフンメルの情報が知りたい。またはご興味がある方は、本サイト「フンメル研究ノート」を覗いてみてください。よろしくお願いいたします。

音楽ブログランキング
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック作曲家へ
livedoor プロフィール

フンメルの商品
記事検索
QRコード
QRコード
Hummel Noteの趣味

PHOTOHITOブログパーツ