フンメル研究ノート〜Review〜

ヨハン・ネポムク・フンメル(Johann Nepomuk Hummel)の個人研究サイトのレビューページ。CD紹介をはじめ、フンメル関連ニュース等を紹介していきます。 ●フンメル研究ノート●http://hummelnote.wix.com/hummelnote

CD紹介-編曲作品

フンメル/歌劇「ロバと女王(ロバの皮)」からの音楽

フンメル:歌劇「ロバと女王 またはロバの皮」より今回は序曲とオペラのハイライト・メドレー集のようなピアノのためのポプリ2曲の打込音源で紹介。
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画像:映画「ロバと女王」より

フンメルが作曲したオペラの最大ヒット曲となった。1814年作。


録音されたものでオペラ全曲を聞けることはないが、W.セドラックが管楽合奏用に編曲した組曲はハイペリオンからリリースされています。


ピアノ曲のほうは、乾まどかが演奏するフンメル・アット・ザ・オペラのOp.58が、
また、ジュリアーナ・コルニが演奏するCDは、Op.58と59のセレクト集となっています。



「ロバと女王 またはロバの皮」のあらすじ
原作:『ペロー童話集』

 昔々あるところに幸せな王さまがいました。
 美しいお妃さまとかわいい一人娘。金をうむロバをもつ王様は我が世の春を謳歌していました。
 ところが突然王妃が倒れ、死の床についた王妃は王に約束をさせました。王妃の遺言は「再婚するなら自分よりも美しく賢い方にして」というもの。

 王妃の死後数ヶ月の間王は嘆き悲しみ、それから再婚を考え始めました。しかし、王妃より美しい者という条件に合う者はなかなか見つかりません。ただ二人の間に生まれた一人娘だけがその条件をそなえており、それを理由に娘に求婚したのです。

 驚いた娘は名付け親の仙女に相談し、その指示道理無理難題を王に持ちかけました。
 
  最初は空色のドレス、次は月のドレス、そして太陽のドレス。ありえないはずのドレスを国王は権力を使って持ってきました。 最後に金をうむロバの皮を依頼し、これを届けられた王女は、この被り物のドレスを着て、隙を見てその国を逃げ出しました。 
 
 薄汚いロバの皮を身につけた王女は農家の下女として働きはじめました。 楽しみといえば休みの日にドレスを身に着けることばかり。
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 ある時、その国の王子が王女が美しく装った姿を鍵穴から覗き見ました。それ以来恋わずらいに悩むようになった王子のただ一つの望みは『ろばの皮』と呼ばれている下女にケーキを作ってもらうことでした。
 
 その望みはかなえられ、『ろばの皮』はケーキを焼く時自分のエメラルドの指輪を生地のなかに練りこみました。
 
 指輪を見つけた王子はそれにあう指の持ち主と結婚すると宣言。国中の娘達が試し、最後に『ろばの皮』の指にぴったり嵌ったのでした。そして王女の身分が公にされ、父親と王女は和解し、幸せな婚礼が執り行われたのでした。

 めでたしめでたし、 のよくある話ですね。


アニメもありましたので紹介しておきます。

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ツェルニーの編曲による「モーツァルト:レクィエムのピアノソロ版」 世界初録音

 珍しい録音のCDがリリースされたので紹介。モーツァルトのレクイエムのピアノソロ編曲版。しかもその編曲者は、あのピアノ演奏の大家で、偉大な教育者、ベートーヴェンの弟子でリストの師匠。現代のピアニストの大方はこのツェルニー ~ リスト の系譜ではなかろうか。

 これまでリスト編曲の「ラクリモーサ(涙の日)」とか、レクイエムの一部は録音され聞くことができたが、全曲をツェルニーの編曲版で聞ける日が来るとは思わなかった。

 カール・ツェルニー(Carl Czerny, 1791年2月21日 ウィーン‐1857年7月15日 ウィーン)は、オーストリアのピアノ教師・ピアニスト・作曲家で、ピアノを習ったことがある人にとっては、嫌いになってしまうほど厄介な練習曲が印象強いかもしれないが、交響曲から宗教楽までほぼ是ジャンルにわたって作品を残している。作品番号は861に上り、未出版のものを含めて1,000曲以上の作品を残した多作家であっただけではなく、多くの弟子をもち、演奏活動もして、猫をたくさん世話していたというから驚き。いつ寝ていたのだろう、というほどの勤勉家でもあったらしい。
 以前ここでも紹介したことがあるが(記事)、 フンメルに師事もしており、そのピアノ作風は驚くほどフンメルのピアニズムに近い。ベートーヴェンの作風に近いのは、同じベートーヴェンの弟子でも、フェルディナント・リースの方であろう。


 演奏家の小林京子さんやこのCDの詳細は、HMVサイトで紹介されているし、CDのブックレットに詳細に解説されているので省くが、聞き始めると、あのレクイエムのイントロダクションが「あれ? フランスの印象派のピアノ曲かな」と思えるような雰囲気がある。
 終始一貫として、淡々と、ゆっくり目のテンポで綴られていく世界の中に、独特のハーモニーとシンプルなメロディーが交差し、所々で深い感情と感傷、無心、安らぎといった空気が脳内を包んでいく。

 19世紀初頭に多かった交響曲の室内楽やピアノ編曲版とは違い、ツェルニーの熱意とモーツァルトへの深い愛情・尊敬の念が感じられる。

 編曲作品でこれほど聞きごたえがあったことはない。

 企画、演奏したすべての方達と、モーツァルト、ツェルニーに感謝します。


739・モーツァルト:レクィエム ニ短調 K.626(ツェルニー編曲ピアノ独奏版)

 小川京子(ピアノ

 録音時期:2012年3月15日
 録音場所:和光市民文化センター
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)





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モーツァルト ピアノ協奏曲 室内楽版

モーツァルト:ピアノ協奏曲第10番&第24番モーツァルト:ピアノ協奏曲第10番&第24番
アーティスト:白神典子
販売元:BIS
発売日:2005-05-25







モーツァルト(フンメル編曲):ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537「戴冠式」(室内楽版)、ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482(室内楽版) [Import]モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537「戴冠式」、ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
著者:白神典子
販売元:Bis
発売日:2005-12-15






モーツァルト(フンメル編曲):ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.537(室内楽版)、交響曲第40番ト短調 K.550(室内楽版) [Import]モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.537、交響曲第40番ト短調 K.550
著者:白神典子(Pf)
販売元:BIS
発売日:2006-12-11





(フンメル編曲室内楽版)ピアノ協奏曲第20番&第25番 白神典子(Pf)、ほか
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ長調 K.466、ピアノ協奏曲第25番変ホ長調 K.503
著者:白神典子
販売元:Bis
発売日:2003-11-21
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 フンメルはモーツァルトのピアノ協奏曲を7曲、交響曲を6曲、ベートーヴェンの交響曲の7番まで、ハイドンの交響曲を2曲に加え、他の同時代の作曲家の作品の数多くをピアノ、フルート、ヴァイオリン、チェロという室内楽用に編曲した。 

 白神典子さんは、ショパンの協奏曲やベートーヴェンの交響曲の室内楽編曲版を録音しているが、モーツァルトのシリーズは弟子のフンメル版を採用している。

 フンメル版は、おそらく自分が弾いたであろう装飾を多分に加筆しており、当時のモーツァルトのピアノ演奏方の見本ともいえるかもしれない。もしくは、実際にモーツァルトから学び、ピアニストデビューもモーツァルトの楽曲でしたので、モーツァルトの演奏法なのかも知れない。

 このシリーズは、演奏、録音双方において文句のつけようが無い。なんといってもモーツァルトの協奏曲へのフンメルのカデンツァはどれも優秀で、20番、22番、24番のものは特に傑作。これらが聞けるだけでも価値があります。

 10番は2台のピアノパートを1台用にし、他の曲もフンメルスタイルとでも言うべき多くの装飾を施され、華麗なピアノパートになっています。

 こうした編曲演奏自身に違和感を感じてしまう人は少なくないでしょうが、当時はラジオもレコードも無く、楽譜が全て。オーケストラ作品を再現しようにも無理があるので、仲間で演奏して楽しめるようにする習慣があったからこその作品。


 交響曲は40番のみ録音されていますが、是非他の曲も録音してほしいと思っています。
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フンメル研究ノートというサイトは、クラシック音楽鑑賞を趣味とする一個人が、ヨハン・ネポムク・フンメルの音楽の魅力に取り付かれ、永年かけて収集した情報・データをメモ代わりに掲載している「フンメル研究ノート」のレビューページにあたります。フンメル研究ノートは、あくまでもCD解説、書籍、辞書などから集めた情報を盛り込んだ継ぎはぎの情報を集めたものですので、事実とは違っていたり、解釈が違っている箇所も多いと感じていますが、もっと多くの日本人にフンメルの音楽の魅力を知ってもらいたいと思い公開しています。もっとフンメルの情報が知りたい。またはご興味がある方は、本サイト「フンメル研究ノート」を覗いてみてください。よろしくお願いいたします。

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