フンメル研究ノート〜Review〜

ヨハン・ネポムク・フンメル(Johann Nepomuk Hummel)の個人研究サイトのレビューページ。CD紹介をはじめ、フンメル関連ニュース等を紹介していきます。 ●フンメル研究ノート●http://hummelnote.wix.com/hummelnote

ピアノ

フンメル/歌劇「ロバと女王(ロバの皮)」からの音楽

フンメル:歌劇「ロバと女王 またはロバの皮」より今回は序曲とオペラのハイライト・メドレー集のようなピアノのためのポプリ2曲の打込音源で紹介。
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画像:映画「ロバと女王」より

フンメルが作曲したオペラの最大ヒット曲となった。1814年作。


録音されたものでオペラ全曲を聞けることはないが、W.セドラックが管楽合奏用に編曲した組曲はハイペリオンからリリースされています。


ピアノ曲のほうは、乾まどかが演奏するフンメル・アット・ザ・オペラのOp.58が、
また、ジュリアーナ・コルニが演奏するCDは、Op.58と59のセレクト集となっています。



「ロバと女王 またはロバの皮」のあらすじ
原作:『ペロー童話集』

 昔々あるところに幸せな王さまがいました。
 美しいお妃さまとかわいい一人娘。金をうむロバをもつ王様は我が世の春を謳歌していました。
 ところが突然王妃が倒れ、死の床についた王妃は王に約束をさせました。王妃の遺言は「再婚するなら自分よりも美しく賢い方にして」というもの。

 王妃の死後数ヶ月の間王は嘆き悲しみ、それから再婚を考え始めました。しかし、王妃より美しい者という条件に合う者はなかなか見つかりません。ただ二人の間に生まれた一人娘だけがその条件をそなえており、それを理由に娘に求婚したのです。

 驚いた娘は名付け親の仙女に相談し、その指示道理無理難題を王に持ちかけました。
 
  最初は空色のドレス、次は月のドレス、そして太陽のドレス。ありえないはずのドレスを国王は権力を使って持ってきました。 最後に金をうむロバの皮を依頼し、これを届けられた王女は、この被り物のドレスを着て、隙を見てその国を逃げ出しました。 
 
 薄汚いロバの皮を身につけた王女は農家の下女として働きはじめました。 楽しみといえば休みの日にドレスを身に着けることばかり。
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 ある時、その国の王子が王女が美しく装った姿を鍵穴から覗き見ました。それ以来恋わずらいに悩むようになった王子のただ一つの望みは『ろばの皮』と呼ばれている下女にケーキを作ってもらうことでした。
 
 その望みはかなえられ、『ろばの皮』はケーキを焼く時自分のエメラルドの指輪を生地のなかに練りこみました。
 
 指輪を見つけた王子はそれにあう指の持ち主と結婚すると宣言。国中の娘達が試し、最後に『ろばの皮』の指にぴったり嵌ったのでした。そして王女の身分が公にされ、父親と王女は和解し、幸せな婚礼が執り行われたのでした。

 めでたしめでたし、 のよくある話ですね。


アニメもありましたので紹介しておきます。

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【打込音源紹介】フンメル/フルートとピアノの為の序奏と華麗なロンド ロ短調,Op.126



Introduction and Rondo brilliant for Flute and Piano in B minor,Op.126 

Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SSW9 lite
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Garritan ARIA Player


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今回最近買ったSinger Song writer9 Liteというソフトで昔のMidiをGARRITAN PERSONAL ORCHESTRAという音源を使って鳴らせてみました。細かい編集抜きに、フルートとピアノをあてただけですが、まぁまぁ。

それよりも
Singer Song writer9 Liteは9000円弱ですが、なかなか大したものです。私は生音の録音もしないので、midi→音源あててWav化のみで使うので、充分すぎます。

【打込音源紹介】フンメル/ケルビーニのオペラ「二日間」の行進曲による変奏曲ホ長調,Op.9(1803)

ケルビーニ 今回は「ロドイスカ」、「メデア」と並んでケルビーニの代表歌劇である「二日間、または水の運搬人」の中の行進曲をテーマにした変奏曲の紹介。
 フンメルはこの主題を有名なトランペット協奏曲(ホ長調,WoO.1(S.49))の第3楽章のフィナーレにも使用している。


 ルイージ・ケルビーニ(Luigi Cherubini, 1760年9月14日フィレンツェ - 1842年3月15日パリ)はイタリア出身のフランスの作曲家・音楽教師。本名はマリア・ルイージ・カルロ・ゼノビオ・サルヴァトーレ・ケルビーニ(Maria Luigi Carlo Zenobio Salvatore Cherubini)。
ロッシーニのフランス進出後にオペラ界での名声が凋落したため、今日さほど著名ではないものの、同時代の人々には高く評価され、ベートーヴェンはケルビーニを、当時の最もすぐれたオペラ作曲家と見なした。またケルビーニが執筆した対位法の教本は、ショパンやシューマン夫妻も用いたほどであった。



Hummel,Johann Nepomuk/Variations for Piano from Cherubini's March in E,Op.9


Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:Music Pro Windows Plus
Module : mda piano

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【打込音源】フンメル/2つの変奏曲,Op.2 の第2番「アバディーンのジェム」による変奏曲 ト長調

フンメル/2つの変奏曲,Op.2 より
第2番「アバディーンのジェム」による変奏曲 ト長調


Hummel,Johann Nepomuk

2 Variations for Piano,Op.2 No.2
from theme "Jem of Aberdeen"in G


Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:Music Pro Windows Plus
Module : mda piano

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【打込音源】フンメル/2つの変奏曲,Op.2 の第1番「リッチモンドの丘」による変奏曲 ハ長調



Hummel,Johann Nepomuk

2 Variations for Piano,Op.2 No.1 "The lass of Richmond Hill" in C


Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:Music Pro Windows Plus
Module : mda piano
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新譜案内 フンメルとシューベルトのピアノ五重奏曲

 フンメルの室内楽曲は、彼の作曲活動期間全般に渡って作曲されていますが、特に後期のピアノ・ヴァルトーゾの時代よりは、作曲活動が一番活発だったウイーン時代、エステルハージ楽長時代にその多くが生み出されています。
 その音楽は解りやすいメロディーと単純な伴奏からなるロココ、古典派のような主題の提示から、19世紀のショパンやメンデルスゾーンと言ったロマン派時代の装飾的でかつセンチメンタルなメロディーがブレンドされたような音楽となっています。
 このピアノ五重奏はOp.87という中期以降の作品ナンバー(1822年出版)が与えられていますが、作曲自体は1816年という早い時期で、先だって出版された7重奏曲ニ短調,Op.74のピアノ五重奏版が予想以上の反響を呼んだため、未出版作品を後追いで世に出したものと思われます。

この2曲は当時のヒット作となり、このCDのカップリングでもあるシューベルトの有名な「ます五重奏」が生み出されるきっかけともなりました。シューベルトの友人・パウムガルトナーが「フンメルのような五重奏曲を」という希望をだしたのです。
 その意味では、この2曲は同時代の最も優れたピアノ五重奏曲であり、また最もポピュラーなものでしょう。
 お聞きいただければ解ると思いますが、フンメルの作曲技量、センスの良さがご理解いただけることと思います。

 このCDでの演奏は古楽器でのもので、当時の響きを彷彿させるものなのかもしれません。フンメルからショパンに繋がるピアノ曲は、装飾が多く、軽やかなタッチと主旋律を透明感ある響きで再現しなければなりません。
現代のピアノでも名演奏家はそういう演奏を聞かせてくれます。古楽器ではより明確になるはずですが、録音のためか、演奏の為か、ピアノの音が濁りすぎて聞こえるところが多々あります。

この種の古楽器演奏で演奏、録音共に優れていると思ったのは、Voces Intimae Trioの全集です。ピアノ三重奏ですが機会があれば是非。

といってもこの演奏は悪いと言っておりません。非常に丁寧に演奏されており、また楽しく演奏している様子がうかがえるものです。シューベルトのます五重奏も第一楽章から温かみと心地よいテンポで我々を魅了してくれます。

CHpt87
The Music Collection
Simon Standage violin
Peter Collyer viola
Poppy Walshaw cello
Elizabeth Bradley double-bass
Susan Alexander-Max fortepiano - director
Recorded in:
Finchcocks Musical Museum, Goudhurst, Kent
20-22 May 2013

1月23日(1752年)は、クレメンティの誕生日

今日はフンメルのピアノ演奏の師であるクレメンティの誕生日。同じ師匠のモーツァルトのライバルと言われた音楽家です。

今回はピアニストで、多数の著作もある久元 祐子(ひさもと ゆうこ)さんのWebページの記事が判り易いので紹介・転用させていただきます。
ちなみにモーツァルトとの関係として書かれています。フンメルとの関わりは過去の記事をご参照ください。

以下、久元 祐子 公式サイトより
「モーツァルト」の項、「同時代の作曲家」〜クレメンティ〜 の記事紹介。

ロンドン楽壇の大御所
ムツィオ・クレメンティ(Muzio Clementi 1752 - 1832)は、ローマの銀細工師の息子として生まれました。9歳の時には早くもオルガニストとなりましたが、14歳のときイギリスに渡り、ロンドンでチェンバロなどの鍵盤楽器奏者、作曲家としてデビューしました。クレメンティは、ピアノのためのソナタ、交響曲、協奏曲、室内楽を書きましたが、作曲のみならず、楽譜の出版、ピアノの製造など幅広い音楽ビジネスの世界で成功を収めました。
自分が作曲した作品を楽譜として出版し、できるだけ沢山の人に弾いて貰おうと考えたのでしょう。やがてピアノの製作にも乗り出します。ピアノを大いに普及させて、彼自身の作品を彼自身の出版社で出版し、彼自身の会社の楽器で弾いて貰うという、相互に密接に関連した仕事のやり方を作り上げたわけです。できるだけ沢山の人に弾いて貰うためには、初心者にも簡単に弾ける作品も必要でした。
また、ピアノを学ぶ人のためのエチュードの作曲にも熱心でしたが、とりわけ全部で100曲から成る《グラドゥス・アド・パルナッスム》は、近代的なピアノ演奏技術を確立した、いわば彼のピアノ演奏思想を集大成したとも言える作品です。コンサートを定期的に開催する協会も設立し、文字通りロンドン楽壇の大御所として、長い音楽人生を送りました。
 
クレメンティの作品
クレメンティのたくさんのピアノ曲の中でとりわけ有名な作品が、「ソナチネ」です。ソナチネ・アルバムには、1798年に出版された作品36の6曲のソナチネが収められています。とりわけその第1番は、ピアノを学習される人なら誰でも一度は練習すされる曲でしょう。
しかし、クレメンティは、ソナチネだけの作曲家ではありませんでした。クレメンティはチェンバロやピアノのために作品を書いた時期は、半世紀以上にもわたっています。
また、その価値も決して二流ではありません。1784年に作曲されたと思われる、ヘ短調作品13の6のピアノ・ソナタは、ホロヴィッツの名演で知られまするが、ベートーヴェンの世界を先取りしているように思えます。全部の楽章が短調で書かれたこのソナタは、全体を厳しい緊張感が包み、同時に豊かな響きとしみじとした情感に溢れています。ホロヴィッツはクレメンティのピアノ・ソナタが好きだったようで、このほか、作品33の3、作品34の2などの作品を録音しています。
モーツァルトとの出会い
ウィーンの王宮
クレメンティモーツァルトとの出会いはただ1回だけで、それは不幸なものでした。
1781年の12月24日、皇帝ヨーゼフ2世は、王宮(右の絵)宮殿の一室でモーツァルトクレメンティを引き合わせました。モーツァルトがまだウィーンに出てきたばかりの頃でした。モーツァルト自身の手紙によると、クレメンティはソナタを1曲弾き、モーツァルトは何か変奏曲を弾き、その後、かわるがわるそのとき与えられた曲を弾いたりしたようです。
競演が終わった後の二人のお互いの印象は対照的でした。モーツァルトはお父さん宛の手紙の中で、「クレメンティは、素晴らしいチェンバロ弾きだが、単なるいかさま師で、趣味や感情のひとかけらも持っていません。要するに彼は単なる機械的演奏家なのです。」と手厳しく批判しましたが、クレメンティの方は、モーツァルトのこのときの演奏について後に「私は、あのときまであれほど魂のこもった優美な演奏を聴いたことがなかった」と回想しています。
クレメンティがこのときひいたソナタは、 作品47の2 でしたが、モーツァルトはこの曲の第1楽章のテーマを拝借し、オペラ魔笛の序曲を作曲したのでした。この引用について、クレメンティを嘲り、皮肉ったのだという見方もあります。
========
以上 wikiの原稿より面白いですよね。
では、最後に彼の「大交響曲」を聴いてみてください。ピアノ教師だけではない彼の意外な力量をご理解頂けるでしょう。
この交響曲は、ハイドンの来訪時に対抗するかのように別の連続コンサートで演奏されたようです。

Muzio Clementi - Symphony No.3 in G-major "The Great National"

 
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【打込音源】フンメル/ピアノの為の3つのヘンデル風フーガ,Op.7

新しい画像 (3)
あけましておめでとうございます。


今年初めても打ち込み音源紹介。初期の作品です。
対位法はアルブレヒツベルガーから習得し、教会音楽など対位法を使用した作品は多く作っています。
後期に入ってもピアノソナタや協奏曲などにもフガート書法が見られるのがフンメルの特徴ですね。
 
ピアノのための3つのヘンデル風フーガ,Op.7
 
1.ニ短調
2.変ホ長調
3.嬰へ短調
3 Fugue on Handel Style for Piano,Op.7
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Roland HQ Synthesizer Orchestra
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【打込音源】フンメル/ピアノの為の序奏、変奏曲とロンド 変ホ長調,Op.75

2012年最後の更新です。何故最近、下手なくせに打ち込み音源をUPしているかというと、ネタがないから(笑)

1997年以来、楽譜ソフトでCD化されていないフンメルの楽曲を聞きたいがために打ち込みを始めました。

楽譜入力(ステップ入力)のため、人の演奏と違って「間違い」はないですが、表現は乏しいと思いますし、オーケストラ曲になると、音源と打込み技量が追いついていないので、しょぼいいかにも作られた音になってしまいますが、記録として残し続けています。

今回の序奏(アダージョ)と「かわいいポリー」による変奏曲およびロンド,Op.75も、作った当時はCDがありませんでした。しかし、今ではJoanna Trzeciakの演奏で聞くことができます。
 
Hummel, Johann Nepomuk

Adagio,Variations and Rondo on A pretty Polly in Eb,Op.75 
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:Roland HQ Synthesizer Orchestra
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【打込音源】フンメル/英国国歌のテーマによる変奏曲 ニ長調,Op.10

英国国歌『ゴッド・セーブ・ザ・キング』のテーマによる変奏曲 ニ長調,Op.10

Variations from God Save The King for Piano in D,Op.10
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源】フンメル/7つのハンガリー舞曲(ピアノ独奏版),Op.23

Hummel, Johann Nepomuk

7つのハンガリー舞曲(ピアノ独奏版),Op.23
もともとはオーケストラ曲だというが、スコアは失われていて、フンメル自身によるピアノ編曲譜のみ残っている。

7 Hungarian Dances for Piano,Op.23
Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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【打込音源紹介】フンメル/24のプレリュード,Op.67

【打込音源紹介】
フンメル/24のプレリュード,Op.67

10秒から30秒程度のパッセージやフレーズの練習にぴったりの曲集で24の全音階で書かれている。

Hummel, Johann Nepomuk/24 Preludes for Piano,Op.67 

Sequenced by Mikio Tao
Sequencer:SONAR4
Score creation:Music Pro Windows Plus
Sound:EastWest Boesendorfer 290
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珍味なソナタ シュポア唯一の「ピアノソナタ」

LouisSpohrこんな曲が聞けるとは。

ハイペリオンというレーベルは、カルクブレンナー、モシェレス、ヒラー、ヘルツ、クラーマーのピアノ協奏曲の一連の録音など、私個人にとっては最も重要なレーベルの一つですが、今回、とっても珍しい楽曲をリリースしてくれました。

作曲家はマイナーな中ではメジャーな(どっちなんだ?)ルイ・シュポア。何が珍しいかというと、彼の唯一のピアノソナタがリリースされたこと

演奏はフンメルの協奏曲シリーズやハイペリオンの初期ロマン派の協奏曲シリーズでおなじみのハワード・シェリー。シェリーは最近シュボアの録音に力を入れていて、指揮者としてシュポアの交響曲全集を完成させたりもしていたが、本来のピアニストとして、今回の「珍味」ともいえるソナタを録音した。


シュポアといえば、私個人の中では古典派〜ロマン派の時代を長きにわたって活躍したドイツの重要な作曲家で、演奏家としてはヴァイオリンの名手として当時のパガニーニと争うほどの腕前の持ち主。

モーツァルトを尊敬し、ベートーヴェンやウェーバー、フンメルといった当時の大音楽との交流も盛ん、後輩の育成にも寛大かつ積極的に取り組んだ「真面目なお人」という感じです。

曲としては、古典派の形式から出発しているもののその作風やメロディーや展開手法には独自の物があり、非常に個性の強い音楽を書いている印象がある。半音階の駆使(数多くの室内楽や管弦楽曲)、混とんとした無調音楽っぽい雰囲気(交響曲第4番)、新たな形式への挑戦(ヴァイオリン協奏曲第8番)など、私の中では「挑戦者」であり、「前衛的作曲家」なのである。

ただ、何故同時代人のベートーヴェンやウェーバー、シューベルトのように「音楽室の肖像画」に組み込まれるほどに有名ではないのか? というと、それはやはり現代人から見ての大衆性の欠如、つまりは「大ヒット曲がない」という事なのかと思います。

覚えやすいメロディーもあります。美しいメロディーもあります。

でも彼の音楽に感じているのは、「いい曲だなぁ、でも何か足りない」なのです。

私の一番好きな曲は「ヴァイオリン協奏曲第7番」です。これこそシュポア! という混とんとした前奏に始まり、美しい主題の中で技巧的なヴァイオリンソロが歌う第一楽章、優美で映画のバックになりそうにロマンチックな第二楽章、やや民族的雰囲気をもつウイーン風舞曲の第三楽章。。。

この曲に物足りなさは感じていないです。個人的にはパガニーニの1番、チャイコフスキー、メンデルスゾーンと並んで4大ヴァイオリン協奏曲です(ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が入らないのは個人的嗜好です)。

でもこれ以外は、

「おっこれから盛り上がって〜〜

バーン!!!
って..... 


      来ない....」


という感じで、スカされてしまいます(笑)

それでもとても魅力的な楽曲が多いので、ここ20年くらいでかなりの作品が紹介されてきました。

でも、シュポアの当時の位置づけがいまいち解らないのである批評を紹介します。

「メンデルスゾーンが亡くなった今、シュポーアこそが現代最高の作曲家であり、対抗馬として目される存在はない。作曲という何よりステイタスの高い芸術分野を彼ほどに進化させた者はいない。そして彼はあらゆる分野において傑作を次々と生み出している。彼の才能は、世界的に見ても傑出しているというるのではないか!」(ロンドン楽友協会 1848年5月8日)

すごいですよね。ヨーロッパ中で知られた大作曲家だったのです。ブラームスは彼を古典派最後の巨匠として高く評価していました。

さて、そんなシュポアの「ピアノ作品」については、どうでしょう。彼はヴァイオリンの名手ではありましたが、ピアノの技術は「基本はできているが技巧派でも大演奏家でもない」と自負しています。ピアノが含まれる室内楽を作曲する際にはフンメルに多くの助言を求めています。それでも後期になるにつれ、ピアノを含む楽曲は増えていきます。5曲あるピアノ三重奏曲はすべて1840年代以降です。

ピアノソナタは1843年に書かれました。

ここではシュポアによくある「くど過ぎる半音階と主題の繰り返し」は影をひそめ、自由、気まま、流れ、遊びを感じられます。
これはロマン派の音楽であり、フランスの印象派の雰囲気もあり、でもショパンでもメンデルスゾーンでも、モーツァルトでもありません。

口ずさめるような(ヒット曲のような)メジャー感もありません。佳曲なんです。

でも、こうした曲を聴ける時代に生きている自分は恵まれていますね。

ご興味のある方は、ハイペリオンのリリースページに詳細な解説と試聴データがありますので是非。

ちなみにカップリングは、同期生のオンスロウの作品。オンスロウのソナタは初期の作品ですので、時代的な感覚ではより古典に戻った感が感じられます。いずれ詳しく。


034571179476Howard Shelley (piano)
Louis Spohr (1784-1859)
Piano Sonata in A flat major Op 125
Rondoletto in G major Op 149

George Onslow (1784-1853)
Piano Sonata in C minor Op 2
Six Pieces
Toccata in C major Op 6

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− クレメンティ −もう一人のピアノ教師

Muzio_Clementi少年フンメルは、1790年からロンドンに滞在している。


ハイドンは1791年から1年間滞在した。例のロンドン交響曲が披露された歴史的滞在である。
この同時期に滞在したモーツァルトの愛弟子であるフンメルとハイドンが交流を持った事は事実であろう。
事実、二人がウィーンに帰ってからは師弟関係になった。


一方、演奏実績と自作出版もあり、既に相当評価が高まっていたフンメルは、クレメンティにピアノを師事している。

クレメンティは、1781年(29歳)の12月24日ウィーンでヨーゼフ2世の前で、当時25歳のモーツァルトとピアノの競演をしているが、モーツァルトの演奏に大変感銘し、その後の作品や演奏法に影響を受けたと本人が語っている。
そのモーツァルトの太鼓判をもらったフンメルにピアノを教えたのだが、そのレッスン内容はどういうものだったであろうか?


おそらく、フンメルの巨匠的演奏は、クレメンティの教えが無くては実現しなかったのではないか?と考えられる。


べートーヴェンはモーツァルトの演奏より、クレメンティの演奏の方を評価したと言われているが、そのモーツァルトのウィーン楽派特有の軽くて華麗な演奏法と、クレメンティから始まるロンドン楽派特有のピアニスティックな力強い演奏法の両方をフンメルは学んだことになる。


フンメルは生涯に渡ってウィーン楽派的な装飾の多い華麗なピアノ楽曲を好んで多く作ったが、同じクレメンティに学んだクラーマー、カレクブレンナー、フィールドといった音楽家が持つファンタジーと演奏技巧は、フンメルにも当然あって、特にピアノ協奏曲では顕著にみられる。

ピアノを習うと出てくるクレメンティ...


ハイドンのブームに押されて日の目を浴びなかった、彼の交響曲なんかは迫力があって、個人的には大好きである。

彼の生涯は、邦訳された「クレメンティ―生涯と音楽」(音楽之友社)に詳しいし、Wikiでもある程度掌握できる。


彼が没してから、ちょうど180年が経った。

フンメルとピアノ奏法について-4 ツェルニーの証言その2

 カール・ツェルニー(Carl Czerny)は、自叙伝(1842年執筆)の中でピアノ音楽史の中では有名なベートーヴェンとフンメルのピアノの演奏についての言及があり、これは以前、「フンメルとベートーヴェンという記事で紹介した。

 

 ここで述べておきたいのは、下記のツェルニーの証言である。

 

「〜私はといえば、私がいっそうの清澄さと明確さを目指すようになったという意味では、私もフンメルに影響されたことになる」

 

 事実、ツェルニーのピアノ曲、ピアノ室内楽、ピアノとオーケストラの協奏曲らを聞くと、ベートーヴェンというよりフンメルと聞き間違えるほどの書法、奏法を駆使した楽曲が多いのがわかる。この点については、同じくベートーヴェンの弟子であるフェルディナント・リース(Ferdinad Ries 1784-1838)の作品と聞き比べるとその違いが顕著で、リースは明らかにベートーヴェン的であるといえよう。


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リースの作品

Ferdinand Ries: Piano Concertos Op. 123 (1806) & Op. 151 (1826)
Ferdinand Ries: Piano Concertos Op. 123 (1806) & Op. 151 (1826)
販売元:Naxos
発売日:2005-11-15

Ferdinand Ries: Piano Concerto; Swedish National Airs with Variations; etc.Ferdinand Ries: Piano Concerto; Swedish National Airs with Variations; etc.
販売元:Naxos
発売日:2007-09-25

Ferdinand Ries: Piano Concertos, Vol. 3Ferdinand Ries: Piano Concertos, Vol. 3
販売元:Naxos
発売日:2009-03-31



ツェルニーの作品
Czerny - Piano works for four handsCzerny - Piano works for four hands
販売元:Sony Classical


Czerny: Chamber MusicCzerny: Chamber Music
販売元:Meridian
発売日:1998-06-23

Rondo Brillante: Early Romantic Works for Piano and OrchestraRondo Brillante: Early Romantic Works for Piano and Orchestra
販売元:MSR
発売日:2006-08-22

フンメルとピアノ奏法について-3 ツェルニーの証言その1

 フンメルの演奏については、ベートーヴェンの弟子でもありリストの師匠ともなったカール・ツェルニー(Carl Czerny)の自伝の中に次のように記載されている。

 

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 およそ1802年から04年までの数年間、私は父と一緒にモーツァルト未亡人(*コンスタンツェ・モーツァルト)の家を訪れていた。そこでは土曜日ごとに音楽の夕べが催されていたからである。そこでは、シュトライヒャーの弟子でもあるモーツァルトの息子(*フランツ・クサーヴァー・モーツァルト=1791年生まれのモーツァルトの末子)がきわめて巧みに演奏していた。

 

 そんな音楽の夕べのひとつのことである。いつもよりずっと多くの人々が集まっていた。ところが私はそうした多くの優雅な紳士淑女の中に、随分と奇異な感じのする風貌の青年がいるのに気がついた。

 

・いつもピクピク動かしている下品で不快な顔面

・きわめて趣味の悪い服装

・薄ねずみ色のフロックコート

・深紅色の長いベストと青色のズボン

 

以上の姿からは、どこかの田舎村の学校教師ではないかと思われたが、そんな感じとは裏腹に、彼の指という指には高価な指輪がはめこまれていて、それらが一緒になって光り輝いていた。

 

 音楽会はいつものようにすすめられたが、最後になって例の青年(20歳をいくらか超えたであろうと思われる)が弾くように勧められた。

 

 私はそこでなんとすばらしい巨匠の演奏を聞いたことか!

 

 当時の私はすでに、ゲネリック、リパフスキー、ヴェルフル、そしてベートーヴェンでさえも聞く機会をしばしば持っていたのに、この貧相な男の演奏は、私にはまるで新世界のように思われた。私はそれまで、
これほど新しくて輝かしい技法を、
これほど清澄で典雅で繊細な演奏表現を、
これほど豊かな趣味を持ってまとめあげられたファンタジーを
聞いた事は一度もなかった彼がその後、モーツァルトのソナタを数曲、クロンマーの弾くヴァイオリンと一緒に演奏したとき、以前から知っていたそれらの曲も、私には新世界に移ったのである。


 演奏が終わってすぐ、この青年がフンメルという名で、かつてはモーツァルトの弟子であり、今はロンドンから戻ってきている(ロンドンではクレメンティに師事していた)ということを知った。
 

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ツェルニーの自叙伝(1842年執筆)より
*注釈:フンメルノート

 

 

(つづく)

忘れられていた作曲家

フンメルの名は音楽史には必ず出てくる(といっても触れられている程度が多い)し、ベートーヴェンの書籍、ショパン、シューベルト関連の書籍には良く出てくる。一方、直弟子であったのにもかかわらず、モーツァルト関連の書籍には詳しく述べられているものが意外と少ない。また、その音楽はクラシックファンであったり、演奏者(プロアマ問わず)であっても意外と知られていないのが現状である。

 

 フンメルの生きた時代は、よく言われるように「古典派」と「ロマン派」の狭間に位置するが、だからといってフンメルの音楽が中間的で、あいまいな音楽であるということではない。管弦楽曲やオペラ、ミサ曲などはまさにウイーン古典派そのものであり、個人的にはどちらかというとフンメルは「古典派」であると思っている。一方、ピアノ楽曲の性格や書法を見るとショパン、メンデルスゾーン、シューマン等のロマン派の音楽に非常に近いといえる。

 

 フンメルはロマン派に多い短調作品よりも古典派に多い長調作品が多い。短調作品も旋律はショパンのように哀愁漂うものは少なく、シューマンのように何かを描写している標題音楽でもなく、形式をはみ出すことも少なく、職人であり、立場もフリーランスではなく宮廷楽長である。ベートーヴェンに比してのこの人の生き方(精神)のドラマ性の無さが、しばらく忘れられた作曲家にされてしまった原因のひとつだと考えている。

フンメルとピアノ奏法について-2

 Chandosというイギリスのクラシックレーベルが、1987年に発表したフンメルのイ短調とロ短調のロマンチックなピアノ協奏曲のCDがグラモフォンアワードに輝いて以来、トランペット協奏曲一辺倒だったフンメルの録音物が一気に増えた。特にピアノ協奏曲は今では全作品を聞く事ができるし、ピアノソナタや小品集、室内楽も数多く発売されている。

 しかし、メジャーなレーベルからの企画は相変わらずトランペット協奏曲のままだし、CD紹介や作曲家の研究本でもフンメルについて言及されているものは少なく、彼の音楽史における重要性は多くの人々の認めるところまでには至っていないのが現実である。

 フンメルは、18世紀末から19世紀前半にかけてヨーロッパ全域に名声を馳せたヴィルトゥオーソであった。その才能は、彼が8歳の時にモーツァルトが自宅に同居させてまで教育したことからも理解できるであろう。作品(作曲)においても有名で、300を超える作品は、ピアノ曲はもちろんだが、オペラ、カンタータ、ミサ曲、バレエ曲などの大規模作品が交響曲を除くあらゆるジャンルに並んでおり、ショパンのみならず、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン等の初期ロマン派の音楽に与えた影響は計り知れないものがある。

 「ピアノ奏法」は、フンメルの晩年にあたる1828年に出版されたものであるが、全三巻444ページにわたる膨大な量のこの教則本は、当時第一級の音楽界の中心にあった人物によって書かれたものとして、19世紀前半におけるピアノの演奏法を知る上でとても重要な文献である。モーツァルトの直弟子でもあったため、モーツァルトの演奏法(トリルの用法等)を理解するうえでも重要だと思われる。


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参考
Johann Nepomuk Hummel: Piano Concerto in A Minor and B MinorJohann Nepomuk Hummel: Piano Concerto in A Minor and B Minor
販売元:Chandos




フンメルとピアノ奏法について-1

 音楽の歴史を全体像として完成させるためには、ある様式の発展の頂点に立つ作曲家のみではなく、その様式の発展の過程において不可欠であった作曲家の存在を見逃すわけにはいかないであろう。
 例えば、ショパンの音楽が如何にして「ベートーヴェン時代」のすぐ後に続いたかを説明するのは難しいが、ある範囲においてフンメルがそのギャップを埋めている。

 ショパンがフンメルを非常に尊敬していたことは、1840年に知人のピアニストに宛てた手紙の中に

「モーツァルト、ベートーヴェン、フンメルなどの偉大な巨匠たち」

と記されていることからも知ることができるが、ショパンの音楽の特徴である繊細なパッセージ・ワークと音符の構成は、フンメルの音楽の中にも多く見られるものである。
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*注
フンメルの24の練習曲,Op.125
ショパンの二組の12の練習曲(Op.12、Op.25)

フンメルのOp.89をはじめとするピアノとオーケストラの作品群
ショパンのピアノ協奏曲やその他の作品群

これらの楽曲を聴くと、ショパンがフンメルの影響を受け、かつ触発されていたことは明らかである。
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 一方、フンメルはベートーヴェンを友人として、ライヴァルとしての関係を超えたところで偉大な作曲家として尊敬していたが、その影響=ベートーヴェンの音楽の影をフンメルの音楽の中に見出すことは容易ではない。フンメルは主題と装飾、陰影というモーツァルトの音楽の世界をショパンに伝え、ベートーヴェンは、モチーフを発展させていくハイドンの世界をブラームスにつなげたという考え方もできる。

ジェフリー・ゴヴィエ 注釈:フンメルノート

フンメル/幻想曲集 乾まどか

フンメル:幻想曲集(乾まどか)フンメル:幻想曲集(乾まどか)
アーティスト:乾まどか
販売元:Naxos
発売日:2006-01-01
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当時のウイーンでは、ベートーヴェンとフンメルが争うように作品を発表し、互いに意識してきた。現代では考えられないほど差がついているが、当時の人気はフンメルのほうが上だったという。
そうした若い時代のピアノ曲の代表でもある幻想曲変ホ長調Op.18を含む、幻想曲集。
それにして、Op.18は休むことなく一人で30分近くも演奏しなければならない。それも楽譜を見ると真っ黒なくらい音符が多く、高度なテクニックも要求される。
昔から知られている曲だが、録音は少なく2000年代の録音ではこれが最初。
1998年にジュリアーナ・コルニの演奏で(伊)DYNAMICからリリースされた 
ピアノ曲集以来の新録である。

乾さんの演奏するピアノは、使用楽器そのものが重い音を発しているが、演奏は文句なし。落ち着いたテンポ、微妙なニュアンスをしっかり表現している。
他の作品も同様だが、楽曲的には面白みに欠け、Op.18に勝るものはない。

パガニーニの楽想であふれる幻想曲(WoO.8)に至っては、2つの録音しか見当たらないので貴重。

「幻想曲」という括りでの企画にも拍手。彼女には是非フンメルの「ピアノ曲集」の録音を今後も続けてもらいたい。

ショパンの運指法

ショパンは独特な運指法を用いていたが、その中でも重要な考え方ひとつを紹介。

ピアノを弾くにあたり、各指の個性を尊重し、それを活かすということで、この考え方は彼の運指法全体のなかに貫かれている。この点についてショパンは次のように述べている。

−−−−−−−
 「指の力を均等にするために、今まで無理な練習が随分行われてきた。指の力はそれぞれ違うのだから、その指に固有なタッチの魅力を損なわないほうが良く(損なってはいけないのは当然である)、逆にそれを充分活かすよう心がけるべきだ。指にはそれぞれの造りに応じた力が備わっている。親指は一番大きくて太く力強い、そして一番短くて動きの自由な指である。5の指(小指)は手のちょうど反対側にあり、3の指(中指)は中央にあって全体の支点となる。2の指(判読不能)の次に、4の指(薬指)は一番可憐で、3の指と靭帯で結ばれているが、この指を無理矢理に3の指から離そうとしている人もいる。そんなことは不可能だし、ありがたいことに意味がないのだ。指の数だけ音色も違うものである。すべては運指法の熟達にかかっている。フンメルはこの点について最も精通していた。
 このような考え方に基づいた運指法は難しいものではない。指の造りを利用しなければならないのだから、手の他の部分、つまり手首、前腕、腕もやはり使わなければならない。カルクブレンナーが主張するように、手首だけで演奏しようと思ってはならないのである。」

参考文献:「ショパンのピアニズム」加藤一郎著

フンメル ピアノ三重奏曲全集

以前Mixiレビューで書いたものの写しです。

Hummel: Piano Trios, Vol. 1Hummel: Piano Trios, Vol. 1
販売元:Warner
発売日:2006-01-16
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フンメルの作品・ジャンルの中では比較的多くの録音があるピアノ三重奏全集ですが、この演奏が私の一押し。

私的志向を申せば、古楽器演奏は好みではないのですが、このシリーズは、演奏と録音の美しさが際立っています。

テンポ感はやや早めながら違和感なく、自然な流れを作り、各楽器間の音量バランスもすばらしく、他の全集ものより、弦の美しさとピアノの音色は何度聞いても飽きがきません。

作品に関しては、この時代の売れっ子作曲家として聞き応え充分で、同時期のベートーヴェンの同ジャンル作品よりも売れていたことは頷けますし、今聞いても納得できます。

深遠さという部分ではベートーヴェンの後期作品にかないませんが、師匠のモーツァルトを継承した明と暗、陰と陽が移ろう繊細さとメロディーの美しさは一級品です。

Hummel: Piano Trios, Vol. 2Hummel: Piano Trios, Vol. 2
販売元:Warner
発売日:2006-01-16
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フンメル研究ノートというサイトは、クラシック音楽鑑賞を趣味とする一個人が、ヨハン・ネポムク・フンメルの音楽の魅力に取り付かれ、永年かけて収集した情報・データをメモ代わりに掲載している「フンメル研究ノート」のレビューページにあたります。フンメル研究ノートは、あくまでもCD解説、書籍、辞書などから集めた情報を盛り込んだ継ぎはぎの情報を集めたものですので、事実とは違っていたり、解釈が違っている箇所も多いと感じていますが、もっと多くの日本人にフンメルの音楽の魅力を知ってもらいたいと思い公開しています。もっとフンメルの情報が知りたい。またはご興味がある方は、本サイト「フンメル研究ノート」を覗いてみてください。よろしくお願いいたします。

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