フンメル研究ノート〜Review〜

ヨハン・ネポムク・フンメル(Johann Nepomuk Hummel)の個人研究サイトのレビューページ。CD紹介をはじめ、フンメル関連ニュース等を紹介していきます。 ●フンメル研究ノート●http://hummelnote.wix.com/hummelnote

リース

Naxos Japan ベートーヴェン&リース師弟の4コマ漫画「運命と呼ばないで」

運命と呼ばないで

Naxos Japanさんの
【ベートーヴェン&リース師弟の4コマ漫画「運命と呼ばないで」!】クレメンティがやってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!の回をご紹介。

 http://naxos.jp/special/no_unmei
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フェルディナント・リース(Ferdinand Ries, 1784年11月28日 - 1838年1月13日)はドイツのボン出身の作曲家。

ベートーヴェンの弟子であり、師の回想録を出版した。主な作品には8つの交響曲、ヴァイオリン協奏曲、8つのピアノ協奏曲、室内楽曲などがある。

2008年1月 執筆者:実方 康介ドイツ、ボン生まれのピアニスト、作曲家。父はヴァイオリニストで、一時期ベートーヴェンの師でもあった。

フェルディナントは父のもとで研鑽を積むなどしたのち、1801年にベートーヴェンを訪れ、秘書や写譜の仕事などをするようになった。

1838年にF.G.ヴェーゲラーとともに著した《ベートーヴェンに関する伝記的覚え書き》はベートーヴェンに関する最も古く、重要な資料の一つであり、

音楽史上では「ベートーヴェンの弟子」として認識されることが多い。NAXOS JAPANでの連載は、このリースの回想録に基づいている。


 

【新譜紹介】F.リース/ピアノ協奏曲集第5集'第2番、第9番他)-ヒンターフーバー(ピアノ)他

クリストファー・ヒンターフーバー(ピアノ)/ウーヴェ・グロッド(指揮)のコンビが足かけ7年に渡って発表してきた唯一のリース(1784-1838)のピアノと管弦楽のための作品集もこの第5集で完結となります。

572742 第5集の収録曲は、

ピアノ協奏曲第2番変ホ長調 Op.42
序奏と華麗なるロンドOp.144
ピアノ協奏曲第9番ト短調 Op.177
 リース:ピアノ協奏曲集

 1806年に書かれた第2番はわずか22歳の頃に書かれた作品で、ベートーヴェンから独り立ちして5年後の作品。
 古典派ソナタ形式のしっかりした構成で書かれ、オーケストレーションはベートーヴェンの影響が大きいものの、その作風はフンメルなどと同様にヴァルトーゾピアノが活躍するブリリアント協奏曲です。第三楽章はどこかの民族舞踊のメロディーといろんなメロディーが交差する楽しい作品です。
 1832年に書かれた第9番の協奏曲は、よりピアノ独奏者の技量が問われる内容で、既にこの後のヒラー、タールベルク、リストといった世代の雰囲気があります。古典派というよりもロマン派の作曲家の協奏曲と言えます。もうベートーヴェンの影はなく、長く巨匠として活躍し、作品も多く出版してきた実績からくる自信に充ち溢れたリースの世界が広がっていきます。その分、初期の作品にみられた集中力というか構成力のメリハリというものが薄れ、より自由な流れと展開を繰り広げていきます。口ずさむつもりでの覚えやすさは初期の作品の方があります。また非常にワクワクする部分も沢山あるのですが、全編聞き終えた感想は「フンメルやウェーバーよりも地味かな」です。*あくまでも個人的感想です。ただし同じような感想をもっている方もいらっしゃいました。
 

 さて、これで全8曲のピアノ協奏曲とピアノと管弦楽の作品がすべて聴けることとなりました。今回の作品が第9番なのに8曲?と気付いた方、素晴らしい。

 実はtwitterで情報頂いている方からの指摘で初めて知り調べたのですが、フェルディナント・リースについてのwikiの記載には誤りというか、誤記があります。(kiriさんありがとうございます)
フェルディナント・リースFerdinand Ries1784年11月28日 - 1838年1月13日)はドイツボン出身の作曲家ベートーヴェンの弟子であり、師の回想録を出版した。主な作品には8つの交響曲ヴァイオリン協奏曲、9つのピアノ協奏曲、室内楽曲などがある。一部は録音されており、古典派と初期ロマン派の間の様式を示している。
 この9つのピアノ協奏曲というのが間違い。で実際このNAXOSのシリーズでも今回のピアノ協奏曲第9番と表記されていますが、過去のシリーズを拾うと第1番がないことに気付くはずです。

 実はリースの協奏曲の番号付けは下記のようになっています。
Concerto for 2 Horns in E flat major WoO 19 (1811)
Concerto No. 1 for Violin and Orchestra in E minor op. 24 (1810)
Concerto No. 2 for Piano and Orchestra in E flat major op. 42 (1808)
Concerto No. 3 for Piano and Orchestra in C sharp minor, op. 55 (1812, pub. 1826)
Concerto No. 4 for Piano and Orchestra in C minor, op. 115 (1809, pub. 1823)
Concerto No. 5 for Piano and Orchestra in D major, op. 120 'Concerto Pastoral' (c.1816, pub. 1823)
Concerto No. 6 for Piano and Orchestra in C major, op. 123 (1806, pub. 1824)
Concerto No. 7 for Piano and Orchestra in A minor, op. 132 'Abschieds-Concert von England' (1823)
Concerto No. 8 for Piano and Orchestra in A flat major, op. 151 'Gruss an den Rhein' (1826)
Concerto No. 9 for Piano and Orchestra in G minor , op. 177 (1832/33)
  そう、協奏曲第1番はヴァイオリン協奏曲なんです。珍しい番号付けですね。
 
 今、NAXOSでは「運命と呼ばないで」というリースのベートーヴェンに弟子入りしていた頃の回想録を元にした漫画を連載しています。ついでなのでリースについても説明を加えておきます。

220px-FerdinandRies
1784年11月28日(受洗日)、ボン生まれ。1838年1月13日、フランクフルトにて没。音楽一家の出身で、父親はヴァイオリン奏者のフランツ・アントン・リース。幼時からピアノ、弦楽器などを巧みに演奏し、音楽の才能を発揮するが、良い教師に恵まれず、 1801年、ウィーンに渡ることを決意。同地で、父親のかつての弟子であった同郷の音楽家、ルートヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンに師事。1804年には同地でデビューを果たす。
師のもとを離れてからは、ロシア、スウェーデンなどで研鑽を積んだのち、イギリスに渡り、この地でブレイク。ロンドンに居を構え、ピアニスト・作曲家・指揮者として活躍しつつ、ベートーヴェンの作品のロンドン普及にも貢献する。1824年に引退し、故郷ボンに戻ったのち、フランクフルトへ移る。音楽祭やオーケストラの運営などに携わりつつ、家族とともに平和な余生を過ごす。作品は交響曲8曲を初め、室内楽、器楽曲、協奏曲、声楽曲、オペラなどあらゆるジャンルに200曲程の作品を残した。

 
これを機会に、是非、フェルディナント・リース、聴いてみてください。
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フンメルとピアノ奏法について-4 ツェルニーの証言その2

 カール・ツェルニー(Carl Czerny)は、自叙伝(1842年執筆)の中でピアノ音楽史の中では有名なベートーヴェンとフンメルのピアノの演奏についての言及があり、これは以前、「フンメルとベートーヴェンという記事で紹介した。

 

 ここで述べておきたいのは、下記のツェルニーの証言である。

 

「〜私はといえば、私がいっそうの清澄さと明確さを目指すようになったという意味では、私もフンメルに影響されたことになる」

 

 事実、ツェルニーのピアノ曲、ピアノ室内楽、ピアノとオーケストラの協奏曲らを聞くと、ベートーヴェンというよりフンメルと聞き間違えるほどの書法、奏法を駆使した楽曲が多いのがわかる。この点については、同じくベートーヴェンの弟子であるフェルディナント・リース(Ferdinad Ries 1784-1838)の作品と聞き比べるとその違いが顕著で、リースは明らかにベートーヴェン的であるといえよう。


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リースの作品

Ferdinand Ries: Piano Concertos Op. 123 (1806) & Op. 151 (1826)
Ferdinand Ries: Piano Concertos Op. 123 (1806) & Op. 151 (1826)
販売元:Naxos
発売日:2005-11-15

Ferdinand Ries: Piano Concerto; Swedish National Airs with Variations; etc.Ferdinand Ries: Piano Concerto; Swedish National Airs with Variations; etc.
販売元:Naxos
発売日:2007-09-25

Ferdinand Ries: Piano Concertos, Vol. 3Ferdinand Ries: Piano Concertos, Vol. 3
販売元:Naxos
発売日:2009-03-31



ツェルニーの作品
Czerny - Piano works for four handsCzerny - Piano works for four hands
販売元:Sony Classical


Czerny: Chamber MusicCzerny: Chamber Music
販売元:Meridian
発売日:1998-06-23

Rondo Brillante: Early Romantic Works for Piano and OrchestraRondo Brillante: Early Romantic Works for Piano and Orchestra
販売元:MSR
発売日:2006-08-22

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フンメル研究ノートというサイトは、クラシック音楽鑑賞を趣味とする一個人が、ヨハン・ネポムク・フンメルの音楽の魅力に取り付かれ、永年かけて収集した情報・データをメモ代わりに掲載している「フンメル研究ノート」のレビューページにあたります。フンメル研究ノートは、あくまでもCD解説、書籍、辞書などから集めた情報を盛り込んだ継ぎはぎの情報を集めたものですので、事実とは違っていたり、解釈が違っている箇所も多いと感じていますが、もっと多くの日本人にフンメルの音楽の魅力を知ってもらいたいと思い公開しています。もっとフンメルの情報が知りたい。またはご興味がある方は、本サイト「フンメル研究ノート」を覗いてみてください。よろしくお願いいたします。

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